心を震わす小説

大掃除のついでに、本の整理も始めようと段ボールをひっくり返しています。
*なぜ段ボールかというと、本棚に収まりきらないからです。
相変わらず活字中毒なので、増え続ける文庫本に閉口気味。
本は捨ててはいけないと、母から教え込まれていたせいか、溜まる一方です。

ってな訳で、読まない本を売りに行こうと、厳選中です。

今夏、何冊も読んだ石田衣良氏。
中でもこの『約束』は、ほとんどの話で涙が出ました。
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書店で平積みされていて、オビの『たくさん泣いて、もういちど歩きだそう』の一文が目に入った途端、惹かれるように手に取りました。
読み進むにつれ、ページをめくる手が重くなり、何度も何度も本を閉じては泣きました。
読書でこんなにも泣いたのは『ブラックジャックによろしく』の癌闘病編以来のことです。
立ち直る心理としては、その早さからちょっと軽い気もするけれど、個人差とページ数との兼ね合いを考えると、うまく纏まっています。
読みやすい文章なのに、読了後の重さから、夕日が目に染みました。


以前ならば、何度も読み返そうと手元に残したと思います。
だけど、今は無理。とてもじゃないけど、再読なんか出来ません。
いい本なんだけどね、手放します。
読まないよりは、読んで良かった。
読み手のタイミングに合わなかっただけなのが、惜しいな。
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by keiko110 | 2007-12-29 22:38 | 読書